家賃はビルの階数によって変わる

家賃はビルの階数によって変わる

貸事務所は、テナントとしてフロアー全体を賃貸に出すケースとフロアー全体を貸し出す2つのタイプがあります。大きなフロアーを幾つかに分割して複数の会社に対して貸し出す場合は、それぞれの会社から家賃や保証料などを得ることができますが、空室ができたときには新しい借主を探す必要が出て来ます。これに対して、フロアー全体を貸す場合の相手先は1社になるのでその会社が退去しない限り家賃収益を見込めるなどのメリットも出て来ます。貸事務所の保証料は家賃の12か月分などのように高額になりますが、この家賃は広さやビルの階数などにより変わるのが特徴です。
1階部分にもワークスペースを持つ貸事務所の場合は、2階よりも1階の方が高く最上階が最も家賃が高くなっていることが多いようです。また、ビルの地下にオフィス空間がある場合は、地下階が最も安いなどの特徴もあります。地下は窓がないなどから嫌われることもありますが、下の階に音や振動などを与える可能性がある業務をメインにしている会社などでは都合が良い貸事務所といえましょう。

貸事務所の賃料は目的別で大きく異なる傾向がある

貸事務所の賃料は、地価やオプションによって大きく異なります。例えば、一等地で貸事務所を借りたいと考えている場合には月額で数十万円以上の費用を必要にすることも珍しくありません。
一等地でのステータスは、会社にとってそれだけプラスに働くことになるからです。実際にそこで業務を行う場合には、さらに業務をスムーズに遂行するためのオプションも付けてもらえます。一方で、貸事務所を単純な法人や個人事務所として登録するだけの目的で利用する場合には、安い賃料で済ませられるものもあります。代表的なものが、インターネットを中心としてサービスを提供する業態をしている場合です。
インターネットを利用する場合には、拠点となっている住所や電話番号などをホームページ等に表示しておく必要があります。反対に、実際に事務所で仕事を行う必要はなくリモートワークなどを利用して自宅で仕事を行うこともできますので、こういった目的の場合には一等地でも格安になっている可能性も存在します。